林業でいう『成長産業』って何でしょう。
一般的に林業は 木を伐る→木を植える→木を育てる→木を伐る→・・・と、資源が循環する、資源が枯渇しない、つまり将来に投資出来るので成長産業だと言われています。
しかし、現状は??
木を伐り出しても昔ほど、高い値段で売れない、それならば量で勝負だと大量の木を伐り出す。沢山伐ると今度は植える苗木が足りない。植えた後の下刈りの人手が足りない。
資源を循環させる為の手段がいつからか目的になっていて、なんだか出てくる問題に対してもモグラ叩きのような、、、
植えた木は、1年や2年では育たないので『親世代→子世代→孫世代』と人もまた繋いでいく必要があります。
孫が引き継ぐ林業
この、跡を引き継ぐ孫世代が、山の資源をどう循環させていきたいか。孫世代の意見も大事だと思いませんか。そう考えると、果たして今の材を山から伐り出すという林業だけで良いのか?という気がしてきます。資源が充実してきた今だからこそ、木材資源の保存と活用のバランスをどう保つか。親と子世代で共に学びが必要です。
『こんな時代になるとは思いもしなかった』
山に生きて70年になる山主さんの声です。木の値段が安くなるなんて思っていなかったと。
そう、植えた木が成長した後のことは、我々には想像するしかないんです。木が成長した時、時代がどうなっているのかなんて誰にも分からないのが本当。
50年後、循環する資源をどう使うかは、その時の大人、つまり今の子ども達が決めるのです。
この未来の大人である、今の子ども達と一緒に山について考えていく事も大切なのではないでしょうか。
皆さんのご意見ご感想お待ちしております。