苗床の成長

スギの苗木差付け作業(マルチキャビティコンテナ苗)

初年度ということもあり、育苗方法を幾つか試して見ることにしました。

①マルチキャビティコンテナに直接差す

この方法の最大のメリットは、差付け作業が一回で済むということ。差した後は散水による水管理だけなので作業コストが一番小さいです。使用するヤシ殻の種類もコストの違うものを2種類使用しました。

メリットが有れば、副作用も当然あります。成長過程で育ちの悪い穂木が出てきた場合,マルチキャビティコンテナは途中でそれだけ取り出すことが出来ません。育ちの悪い苗の影響をどこまで抑えられるか、試行錯誤したいと思います。

 

②ボラ土小粒の箱に差す

 

③鹿沼壌細粒の箱に差す

細かいことですが、育苗箱の土の種類を2種類用意して、発根率に影響が有るか試しています。

ボラ小粒は、粒が大きく一種類だけ一気に土詰め出来ます。それに対して鹿沼壌細粒は、粒が小さいため大きな粒の底土を入れた後に鹿沼壌を入れます。手間が掛かるだけでなく、価格も3倍近く違います。費用対効果を見る為に敢えて2種類の箱に差しています。潅水後の保水機能は、今のところ変わらない様に見えます。穂木もどちらも変わらず元気です。

差付け作業から約1か月。今のところ約7,800本の穂木はみんな元気です。

でも、今年は例年に比べて日中の気温が高いので、今後潅水時間など神経を使う日々が続きそうです。

 

 

 

 

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