先日、1年ぶりの大学生農業実習の受け入れを行いました。
学科が違うので、「林業」についてあまり知らず、考えたこともなかったと話す学生さん。
1日目:中間土場の見学。
丸太の量と大型トラックにとても驚いていましたよ。
「初めて見ました!!」「すごい迫力」
農業の6次産業やビジネスについて勉強している学生さん。木材流通の話に、質問も次から次に止まりませんでした。
2日目:穂作りと挿穂作業
今ある山の木が、人工的に植えてあるということを知らなかったと。(これは、毎年のように学生さんから聞く感想ですね)
生活の中で山は身近にないし、小中高の教育カリキュラムで、林業について学ぶ時間が少ないから当然といえば当然です。
「山とか木とかに目が向くようになりました」と、嬉しい言葉をもらいました。
3日目:植付け作業
今回は、普通苗(ハダカ苗)を植えたので、「根切り」という作業も体験できました。
中苗以上の大きな苗木。
今年80歳になる弊社会長と、20代の学生さんが並んで植えていきます。
「若い子は仕事が早くて助かる」と、会長も目尻が下がります。
皆伐現場の見学も。
皆伐後を見て、「ここに苗木を植えるのですか?!」と目を丸くしていました。斜面に立っているだけでもやっとですからね。。。山師の凄さを体感したようでした。
今回、重機が稼働している現場が残念ながら無かったのですが、その代わりに中間土場や、地拵え、植付けなど他の作業をゆっくりと見学体験できました。
山の作業だけでなく、山から運ばれた丸太がどこで、どの様に加工され、誰に届くのか。木材流通という大きな流れの中で「山師」のお仕事を考えると、また見えてくる景色も違って見えます。
環境保全とビジネス。
対局にあるように見えるものを両立させることのできる、唯一のお仕事。それが林業。
若い感性にどのように映ったでしょうか。
私たち山師も社会に対する責任を改めて感じさせられた3日間でした。
駿河木材(有)はこれからも「100年つづく森作り」を目指してまいります。